
📘『思考力改善ドリル』とは?自分で考える力を鍛える実践型トレーニング本
「情報が多すぎて、何を信じていいかわからない」「つい直感で判断して、あとから後悔する」 そんな“思考のクセ”を見直したい人に向けて書かれたのが、植原亮さんの『思考力改善ドリル』です。
この本は、東京大学大学院で科学哲学を研究し、現在は関西大学で教鞭をとる植原さんが、大学の授業で実際に使ってきた教材を元に構成されています。
全27章、ドリル形式で1問ずつ「なぜそう考えたのか?」を問われながら、
- ✔ 批判的思考
- ✔ 因果関係の見抜き方
- ✔ 科学的な検証の考え方
といった思考のベースを、体験を通して鍛えていける内容です。
📝 読んでわかった!『思考力改善ドリル』のリアルレビュー
読む本じゃない、「解く本」だった!
最初の3章で「これただの知識本じゃないな」と思いました。 出てくる問題に自然と答えてしまうんだけど、あとから冷静に振り返らされるんです、「それって思い込みでは?」と。 直感と思考のクセをあぶり出される体験がなぜか気持ちいいという、新しい体験をしました。
難しいけど、ちゃんと意味がある
後半になると内容はグッと難しくなります。 ただ知識を教えてくれるだけの本とは明らかに違う、「考える力」の筋トレになっている実感がありました。
読んで変わったこと
- 情報をそのまま鵜呑みにしなくなった
- 「なぜそう思うのか」を自分に問い返すクセがついた
- 感情ではなく、ロジックで話す場面が増えた
🤔 この本、どんな人に向いてる?
✅ 向いている人
- 自分の考えに自信を持ちたい人
- 情報に振り回されず判断できるようになりたい人
- 批判的思考・科学的思考を実践で学びたい人
📚 他の「考える力」本との違いは?
『独学大全』との違い
情報整理や学び方に特化した『独学大全』に対し、本書は「判断の質」を高めることに特化しています。
『遅考術』との違い
植原さんの別著『遅考術――じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」』が「考え方の型の紹介」なら、『思考力改善ドリル』は「実践演習」そのものです。
💬 よくある疑問に答えます
Q. 難しいって聞いたけど初心者でも読める?
前半はやさしく、後半はやや難しめ。最初の3章だけでも十分価値ありです。
Q. 本当に思考力って変わるの?
読みながら答えて考えることで、思考のクセが可視化されて自然と修正されます。
Q. 挫折しないためのコツは?
答えを完璧に出そうとしない。「自分がどう考えたか」を記録するだけでもOK。
✅ まとめ|『思考力改善ドリル』は、考える力に本気で向き合いたい人の1冊
この本は、読むだけじゃなく、「一緒に鍛える」パートナーです。 直感で判断しがちな日常を見直し、「ちゃんと考える」ことの価値に気づかせてくれます。
「情報に強い自分になりたい」 「もっと賢くなりたい、じゃなくて、正しく考えられるようになりたい」 そんな人にこそ、届けたい一冊です。
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